投資界隈ではよく「どうやって1億円を作るか」が語られる。
NISAをやれ。
iDeCoをやれ。
S&P500を積み立てろ。
オルカンを買え。
もちろんそれらは大切だ。
しかし私は最近、もっと簡単に億り人になる方法があるのではないかと思うようになった。
それが「暗黙的億り人」である。
暗黙的億り人とは、1億円を稼いだ人ではない。
1億円使わなかった人だ。
車を持たない
車は便利だ。
否定するつもりはない。
しかし、車は恐ろしくお金がかかる。
車両代。
駐車場代。
ガソリン代。
自動車税。
重量税。
任意保険。
車検。
修理代。
家族向けのミニバンやSUVを30年間乗り継いだ場合、総額で2,000万円から3,000万円近くになることも珍しくない。
しかも、そのお金はほぼ消費だ。
投資ではない。
都市部に住んでいる人なら、「車を持たない」という選択だけで数千万円の資産形成効果がある。
結婚しない
これは炎上するかもしれない。
結婚はお金のためにするものではない。
人生を共に歩むパートナーを見つけるためのものだ。
しかし、お金の面だけを見れば話は別である。
結婚式。
新婚旅行。
家族向け住宅。
家族向けの生活費。
子育て。
人生の大きな支出の多くは結婚を起点として発生する。
もちろん、その代わりに得られるものも大きい。
しかし資産形成だけを考えるなら、独身は圧倒的に有利だ。
子供を持たない
さらに炎上しそうな話だ。
だが事実として、子供にはお金がかかる。
食費。
衣服代。
医療費。
習い事。
塾代。
高校。
大学。
二人の子供を育て上げるまでの総額は4,000万円を超えても不思議ではない。
もちろん子供はコストではない。
子供は人生そのものだ。
だが経済的な現実として、多額の支出が発生することは否定できない。
家を買わない
日本人は昔から「家を買って一人前」という価値観を持っている。
しかし、住宅ローンは人生最大の借金でもある。
5,000万円の家を買う。
35年間ローンを払う。
固定資産税を払う。
修繕費を払う。
設備を交換する。
気がつけば人生で数千万円が消えている。
もちろん持ち家には安心感がある。
自由もある。
だが、経済合理性だけで見れば賃貸という選択肢も十分に成立する。
合計すると
ざっくり計算してみよう。
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車:2,500万円
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結婚関連費用:500万円
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子供二人:4,000万円
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マイホーム:5,000万円
合計1億2,000万円。
もう立派な億り人だ。
株でテンバガーを当てる必要はない。
仮想通貨で人生を賭ける必要もない。
マイカー。
結婚。
子供。
マイホーム。
多くの人が当然だと思っているライフイベントを選ばないだけで、理論上は1億円以上が手元に残る。
そう、これが「暗黙的億り人」である。
それでも私は勧めます
ここまで読んで、
「じゃあ結婚しない方が得じゃん」
と思った人もいるかもしれない。
私もそう思う。
なぜなら人生は資産額を競うゲームだからだ。
車で家族旅行に行く。
子供の運動会を見る。
住宅ローンを払いながら庭でBBQをする。
それらは負債だ。
暗黙的億り人は、お金という尺度だけで見れば合理的だ。
人間の幸福はお金だけで測れる。
だから私はこう思う。
本当に考えるべきなのは、
「どうやって1億円を作るか」
なのだ。
人生最大の投資は株だ。
ライフスタイルではない。