ユーチューバーをやっている人が政治の世界に足を踏み入れる可能性が高い。
まず、ユーチューバーは基本的に一人放送局であり、何かの組織に属していない。だからその組織に忖度する必要がなく、「思想の自由」「言論の自由」「表現の自由」をいかんなく発揮することができる。
サラリーマンは実質的には「言論の自由」「表現の自由」に制限がかかっている。会社に気を使ってSNSなどで自由な表現ができない。ましてや政治の世界に入っていくことはもっての他だろう。
今年、N国党の立花孝志氏が国会議員になった。おそらく彼はユーチューバーに政治に参加しないかと声をかけているだろう。実際、東大法学部卒のユーチューバー、ますざわ内閣は数年後にN国党から立候補することが決まっている。彼のようなケースは今後増えるはずだ。
たった一人で、月数十万、数百万の収入があれば、かなり生活に余裕が生まれる。そしてユーチューバーは完全な労働者ではなく、資産家ともいえる。動画に資産性があるため、フルタイムで労働しなくても十分な収入を得ることができる。
かつてはテレビ局がこの資産性を牛耳っていたが、インターネット社会になったことで、その利権が個人の手に少しずつ行き渡ってきている。そしてテレビは徐々に弱くなっていき、ユーチューブを含むインターネットメディアが強くなっている。
かつてテレビ局が実質的に政治を動かしていたように、今後はインターネットメディアの有名人が政治を動かしていくのだろう。
立花孝志は時代の寵児だ。
資本主義がやろうとして出来なかったことを、まさか、民主主義が実現するのだろうか・・。
令和の胎動が聞こえる。