back numberライブの感想 in 四日市市民文化会館

初めてback numberのライブに行ってきた。小3の娘と一緒に行ってきた。娘は今回が人生初めてのライブである。僕もよく考えると日本のバンドのライブを見に行ったのは高校生時代に遡る。たしかスペースカウボーイズというバンドのライブだった。

会場は三重県四日市市民文化会館。田舎によくある感じの大きめのホールである。広かったけど、かなりこじんまりとしていて、よかった。座席は1階の最後列から2番目だった。座席はステージから最後列まで結構傾斜があって、前の人が多少背が高くてもちゃんと見れるようになっていた。これはありがたい。特にうちの娘にとって良かったと思う。そこが気になってたから。

合計演奏時間は大体2時間半。なかなかボリューミーだった。トーク時間も長かったように思える。ラジオ番組をやっているせいもあるのだろう。

やった曲、セットリスト的なものを覚えている限りで書いていく。順番は適当。今回引っさげたアルバムはなんと全曲演奏している。

・Liar
青い春
サイレン
助演女優症2
ヒロイン

クリスマスソング
いつか忘れてしまっても(1番のAメロ部分に間違えて2番の歌詞を歌ってしまい、再び最初からやり直すというハプニング発生。これが後の花束の弾き語りにつながる。)
僕は君の事が好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい
花束(清水氏のギターのみでサビのワンフレーズのみ)
SISTER
・MOTTO
ミラーボールとシンデレラ
東京の夕焼け
半透明人間
君がドアを閉めた後

[最後の3曲]
Hey!Brother!
高嶺の花子さん
スーパースターになったら

[アンコール]
アップルパイ
手紙
そのドレスちょっとまった

トーク内容で印象に残った内容

・back numberは今までに合計約80曲をリリースしている。もし100曲知っているという人がいたら、それはデモ曲が流出しているかなにかだ。

・三重でのライブは今回が初めて。

・ベースとドラムが「三重のどこどこに行った」というトークに終始したことを受け、ボーカル清水は当バンドを「薄汚いバンド」と発言。

・「いつか忘れてしまっても」を歌い直すという、大きなミスをずっと引きずっている。メンタルが弱い。

バットマン3部作に感銘を受け、自身もバットマンになりたいらしい。(その後、ファンから「バットマン」と呼ばれる。)

・自分の髪型が変。もうすぐ髪を切るらしい。

・「花束」のサビを自身のギターだけで歌ったことをツイッターをはじめとするSNSでつぶやかないように注意。理由は「他の会場でもリクエストされるから」。

・「助演女優症2」を歌う前に曲紹介で「10代の子達は耳を塞いで、今から不倫の歌を歌います。」と発言。

・ファンに三重で有名なもの、地名を聞く。群馬の有名なものも聞く。

・「クリスマスソング」のことを「クリソン」と略す。

・自身のバンドのことを「バクナンちゃん」と称する。

・自分の身長があと10センチたかかったらモテていたはず。でも好きな女の子に「好き」って言って「私も」と返ってきたならば、back numberというバンドは存在しなかっただろう。

演奏についての感想

ライブ演奏者は全員で6名。

ギター&ボーカル清水

ベース&コーラス小島

ドラム栗原

キーボードの人

ギターが上手い人

ギター、主にコーラスハモりそうた

正式メンバー3名なのに全員で6人と2倍である。その分音の厚みはある。基本的に楽曲中にギターが3本鳴っている。しかし、もう少し減らしてもいいと思う。それはなんというか音が増える分ボーカルが聞こえにくかったりスリーピースの「かけひき」が楽しめなかったりする。ただ、backnumberの歌の醍醐味の一つに「ハモり」があり、それをおそらく「そうた」という人が担当しており、外せない存在。ベースの小島もたまにコーラスで参加しているが下のパートだったりあまり映えなかったりする。多くても5人が適しているかと。レディオヘッドでも5人だしさ。

清水ギターはやはり元々スリーピースバンドなので演奏もしっかりと聞こえるし、何かの曲かは忘れたけどソロも弾いていた。ベースもドラムもこれまたもともとスリーピースバンドで演奏しているため安定している。6人もいると、たまにこの3人だけで演奏しているのを見たいと思う。だってなにより清水さんのボーカルがこのバンドの花なので・・。そういう意味で花束の一人演奏は非常に貴重だし、1曲でも一人だけで歌ってほしい。ただ、この重圧なバックの中でも全くうずもれない清水のパワフルなハイトーンは本当に素敵。back numberがここまでハネたのは一重に清水氏の楽曲と歌声である。

まとめ

歌い直しがあり、歌詞忘れがあり、お詫びの花束弾き語りあり、これがライブの醍醐味!また、彼らは群馬(田舎)出身だから三重(田舎)と共感するものがあり、とても和やかなムードがあり、スペシャル感たっぷりのライブだった。「あー、ライブ!」って思った。

ファン層はやはり10代が多かった。学校帰りの制服の女子高生多かった。36歳はかなりレアだったような。けど僕より年上の人もいた。その人たちはほとんどが夫婦だったように思う。さすがにおっさん同士はなかったかな・・。

36歳として思うのは、バクナンは女子高生のためだけのバンドじゃなくて、清水氏の歌詞に共感するおっさんは多いはず。昭和の香りがするし、というか世代を超える。