「10年後の仕事図鑑」を読んだ感想→やや粗い

ホリエモンと落合陽一さんが一緒に書いている本って(多分)他にないので、興味本位で買ってみた。

僕はフリーITエンジニア(?)なので、この仕事が今後どうなるのかも気になって読んでみた。

ホリエモンも落合氏も頭が賢くて、特に人波外れているところって情報収集能力なんじゃないかなって。

ホリエモン曰く、圧倒的な情報収集を行うことで相対的未来が見えるらしい。つまり他人と比べて先が見えるということ、たしかにホリエモンがはるか昔に言っていることが後になって実現されることはとても多い。だから彼らの10年後の仕事予測、つまりは未来予測本は、かなり当たるのではないかと僕は思っている。

以下、僕が読んでみて、引っかかったキーワードとか文を引用する。

・仕事は「引き受ける」ものから「作る」ものへと変わっていく。

→仕事を作るっていう感覚ってほとんどの人が持っていないと思う。これからは持たなければいけないのかなぁと。

・ユーチューバーの台頭に見られるように、誰もが「遊び」でお金を稼げるようになる。

→たしかにヒカキンとかはボイパの動画投稿で億万長者?になったわけで。遊びを突き詰めていくことが大切なのかなぁと。

・思いを持って毎日発信すること。

→まぁね。発信しないと何も始まらないかもね。これは営業とも言える。

・エンジニアは安くなる。

→これはショック。今のうちに稼ごうと思う。

・自動運転によって、車内で仕事をしたり、メールを打ったり、音楽を聴いたりと、居住空間にも近い状況が生まれる。

→これはいいね。まぁ、別のことをすると、酔いそうだけど、極力酔わないような運転をAIがしてくれることを願う。それかもうお酒を飲んで酔ってしまうとか。車内セックスも今後盛り上がっていきそうだ。

・AI時代であっても、「簿記」はぜひ理解してほしい知識。

→これはホリエモンが最初に出した「稼ぐが勝ち」からずっと言っていること。それくらい大事ってことなんだろうね。だから僕は簿記2級まで取ったよ。全員簿記2級取るべき。3級でもいいよ。

・結局、お金を借りられる人が一番強い。

→お金を借りれるってことは、それくらい信用されているってことだからね。ちなみに今の僕はPITAPAすら作れない。。泣

・「食べていくために」安い仕事で我慢している人の存在がなくならない以上、労働単価が上がることはない。

→全員筋トレするしかないね。

・人間はもう面白くない仕事をしなくてもよくなってきた。

→まじで?僕はあんまり面白くない仕事ばかりしている。早くそうなって欲しいな。

粗いと感じた部分

本をパラパラと読んでいて思ったのは、精度に欠けるというか、粗かったのね。粗いポイントをいくつか挙げていくよ。

P84:「それなら、プロ野球選手を目指したほうが成功確率は高いかもしれない。」

→これは粗すぎる。野球選手になれる確率って宝くじ当たるくらいの確率なので、例えが悪い。さすがに野球選手よりかはエンジニアの方が成功確率高いっすよ。これを信じちゃってエンジニア辞めて、野球の練習を始める人が可哀そすぎるよ・・。

P249:「未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ」

→本書の最後をこの言葉で締めているが、近大の卒業式でホリエモンが言った最後の言葉と思いっきり被っている。本の最後のメッセージってすごく大事なのに、過去にyoutubeで人気になった動画の発言と完全に被らせるというのは全く理解ができない。嘘でもいいから今までにホリエモンが発したことのない言葉を書いて欲しかったし、それが無理であればこの本を出版しないで欲しかった。それぐらい最後の言葉って大事だよ。(まぁ、いい言葉だけどね。)

ということで、私からホリエモンと落合氏にこの言葉を送りたい。

「神は細部に宿る」