ピケティが「r>g」を教えてくれたのになぜ人は労働を続けるのだろうか?

ピケティが「r>g」と言った。レイザーラモンではない。僕もよく分からないが、「資産収入>労働収入」みたいな感じらしい。つまりサラリーマンより、株やFXをやっている人の方が稼げるということらしい。(だいぶ大雑把にゆったけど・・)

ピケティの著書が日本にも普及して、というか「金持ち父さん、貧乏父さん」みたいな名著も出版されて、なお、私達はなぜ労働者であり続けて、資産家になろうとしないのでしょうかね・・?その理由について考えてみました。一歩踏み出さないのはなぜなのかと。

1.リスクが生じる

株やFXはお金が減るリスクがあるのでやらない。バイトは安いけど1時間働けば必ずお金がもらえるので安定している。会社員ならなおのことである。

2.教育や社会が若者を労働に仕向けている

学校教育においては、資産的なお話は一切ない。簿記や金融などの資本主義社会の仕組みはほとんど教えてもらえない。その「教えない」というのは若い人達を不安がらせる。入った会社に依存するしかなく、パワハラもセクハラも我慢しがち。何も分からないし、仕事もできないので、長時間労働になりがち、心折れがち。

3.日本人の多くが「労働収入」と「資産収入」の違いを分かっていない

時給、日給、月給と「給」のついているお金は労働収入でしょうね。資産収入というのは金利収入とか著作権収入とか、家賃収入とか、ブログの広告収入とかになります。もちろんどちらも「努力する時間」が必要ですけど、その努力自体の対価として支払われるお金が労働収入で、努力によって作り上げられた「資産」が人様にサービスを提供し、資産が行ったサービスの対価としてもらえるお金が「資産収入」ということになる。

なるほど、つまり自分自身のサービスは「労働」で、自分が作った資産のサービスは「投資」ということなんだね。もちろん資産というのは自分が働いても作れるし、お金を使って資産を作ることもできる。

例えば僕の友だちで予備校講師をしていた人がいる。彼は関西有名私大向けの英単語の本を執筆した。執筆中はめちゃ大変だったらしい、本業の講師の仕事の合間を塗って出版された英単語帳、それが毎年売れて、毎年100万円程度の印税収入が振り込まれるらしい。彼は僕に「絶対本とか出した方がいいですよ。」とオススメしてくれた。これがいわゆる資産収入です。

この違いについてあんまりわかっていない人が多いんですよねぇ。

解決策は・・?

やっぱり教育を変えることじゃないでしょうかね?例えば小中一貫の学校を1つの施設で行った場合は学習指導要領が準用でもいいらしい。あとコミュニティスクールの存在もかなり熱いと思っている。法律で規制された学校教育では補いきれないことを、コミュニティスクールで教えることができるらしい。

教育って凝り固まってるんだよね。それは民間も同じだよ。ピアノ教室ひとつにしたって、なんでギター教室とかバイオリン教室とか、トランペット教室とかないの?楽器って他にもいっぱいあるじゃん。と思うわけです。みんなピアノ、ピアノ、ピアノ、もううんざりだぜ!(え?)

塾は学校をなぞるだけ、受験一辺倒。受験もうんざりだぜ。

あぁ、ダイバーシティ・・!!!