クラウドワークスに思うこと

ここ数日でクラウドワークスに関するブログ記事が人気のように思えるので僕も意見してみる。

対案を

ディスるだけじゃなくて、もっとこうなったらいいのに、こういう機能があったらいいのに、という生産的な話が出てもいいと思う。ディスるだけだったら余計息苦しい社会になる。多様化は夢のまた夢になる。

CWのみに依存せずブロガー、youtuber、アフィリエイターも検討を

ていうか、クラウドワークスやってみたけど糞だった。みたいなブログを書いてとてつもないPVを稼げるような人は、プロブロガーで良いのでは?と思います。そういう発想ができない限り負け犬人生は続くのではないかと思う一方、負け犬感を押し出している時点で勝っているのではないかとも思う。back numberの人気っぷりがそれを証明している。ボーカル清水氏も言ってる。「うまくいってる恋愛の歌って、ただのノロケじゃないですか。」と。

負け犬感を出すブロガーはback numberで、秒速系はone ok rockなんでしょうね。ワンオクファンの皆様本当に申し訳ございません・・。

で、CWなんですけど、あまりランサーズへの言及がないところが面白くて。ある意味話題に上がる分CW嬉しいよね。

企業の赤字はユーザーの利益を意味する

まずクラウドワークスで月収20万円以上の人は111人しかいないっていうお話ですが、これは本当かもしれません。ただ、あくまで「クラウドワークス経由でもらった報酬」に限定されるお話。一回お仕事してその後も継続でお願いしますってなった時に、毎月CW経由でわざわざ20%の高い手数料払って仕事受け渡ししますか?っていうことよね。もちろん直接契約になるし、ビジネスで大事なので継続的安定的収益だから、ここをとりっぱぐれている、最初のマッチングだけしか収益に影響がないCWは可哀そうよね。けど、継続報酬をいただけることになった労働者はCWの事を絶対忘れないと思う。ほら、恋人とか奥さんとの最初に会ったエピソードとかって一生忘れないじゃん?それと一緒よ。2社の間を取り持ってくれた仲介役のCWに対する感謝の気持ちはあると思う。だからまたCWを利用はすると思うよ。まぁ案件でいっぱいっぱい、これ以上仕事受けれませんってなったら利用しなくはなるけどね。

CWで食えるのはシステムエンジニアかデザイナーくらいかな

で、こういうクラウドワークス系のサイトで仕事を取って、それを本業としてフリーランスとかで生活していこうとした場合には、プログラマーシステムエンジニア、もしくはそこそこデキるデザイナーとかじゃないとかなりキツイと思う。つまりそれなりの専門的スキルがないとね。

個人的にはシステム開発系の仕事の案件は毎日ベースで出てくるし、それなりに多い感じがしている。フリーランスプログラマーとして生きていくためにCWだけでやっていくことは可能という判断をしている。だがしかし、人生において、社会的ポジションにおいて、劣勢に立たされるとは思う。

もう一つの醍醐味は「誰でも仕事を発注できること」

それで、皆さんは仕事を受注する側でしか議論をしていない。現在僕たちは被雇用者でありながら、労働者階級でありながら、株を買うことができる。つまり株主になることができる。資本家になれる。クラウドワークスの醍醐味はこれと同じことかもしれない。被雇用者でありながら、雇用者になることができるし、完全に被雇用をやめて、雇用に専念することもできる。そういう観点からもぜひ議論して欲しいなって思います。

じゃあ、一生ブラック企業社畜でいいの?

あと、今の労働の在り方について何の不満もなくて、万歳三唱してる人はいますか?

毎朝ギュウギュウの満員電車に乗って、意味のない朝会やミーティングをやって、効率化や生産性を上げようと思わない人たちと一緒に長時間仕事して、上司に理不尽に怒られて、スーツ着てネクタイして、安月給で働かされて、給料も上がらない。

少なくともCWの道を選んだ人は上記の煩わしさのほとんどから解放される。いい事ばかりじゃないけど、悪い事ばかりでもないのだ。

CWから見えてくる社畜ライフのメリット

でもね、僕はサラリーマンという職業を完全否定する気はないの。実際に去年の夏に会社を辞めて、ニートになって、「あー、サラリーマンってこういうとこがいいのね」と気づいたことがあるから、それをお伝えします。

・満員電車のメリット

寒くない。壮大な社会のスクラム。たまに美女と密着。

・オフィスでのメリット

机の島と島の間を通る美女の横顔と胸のふくらみ。

・たまに行われる飲み会

・仕事が基本的に一方から降ってくるので管理が楽、というかほぼ管理不要。

・同僚などほかの人と協業することのメリット。ある程度の責任逃れができる。

・誘惑がない。

上記のメリットはCWライフでは皆無である。昔流行った浜ちゃんの「HEY HEY HEY~時には起こせよムーブメント~」の歌詞に「自分で動き出さなきゃ何も起こらない夜に」というのがあるが、CWライフはまさに自分で動き出さないと何も起こらない。

「自由」とは

契約社員としてシステム開発の仕事(=IT土方)をした3年間に、神戸、松山、東京、大阪と各地を経験させられたし、させてもらえた。こういうのはCWライフだと基本必要ないし、経験できない。もし経験したいなら、自分で「お客さんとこ出張行くぜ!」とか決起しなきゃならない。自由に選択できるのだ。自由度が高いのだ。「自由からの逃走」という本があるのを思い出す。「奴隷はなぜ奴隷をやめないのか」みたいな議論も思い出す。

あの、幸せって何ですか?